今回は、ガリッサからタナ川の川上方向に約120キロのところにある、カシャ村から村のモスク(イスラム寺院)にソーラーパネル、電球、マイクとスピーカーをとりつけて欲しいと依頼があった。

 いままでミコノでは、日本から資金を調達し、もっぱら教育施設への設置を行ってきた。しかし今回は数人の村人がお金を出し合ってナイロビから設備一式を買ってきたが、取り付ける技術が無いために、我々に村までの輸送と取り付け工事を依頼してきた。

 この村の住人は100%イスラム教徒である。またこの村のモスクは村で一番大きな建物で、お祈りの場所であると同時に、村人の憩いの場であり、また集いの場である。そんなモスクに電灯をともし、一日5回のお祈りの呼びかけをスピーカーを使って村中に知らせることは、村人達の念願だったようだ。
           
                 


 当日、午前中に準備を整え正午にガリッサを出発し、2時半ころ村に到着、6時くらいまでにソーラーパネル一枚、バッテリー一個、蛍光灯4つ、アンプ1機、スピーカー2機を取り付け、日が沈みかけたころに点灯試験を行った。

 

村にはじめての電気がついた。

村人の笑顔がこぼれる。

 

 村の年寄り衆から、食べきれないほどの振る舞いを受け帰路に付くころ、村のモスクは夕日を浴びながら、スピーカーを通して村中にお祈りの時間を告げた。

「神は偉大なりー、×+○*$#%&〜・・・、さあお祈りをしようー。」

笑顔でモスクに向かう人々を背に、ガリッサへの帰り道を急いだ。

 

 学校や寄宿舎に電気をつけたときは、たいてい子供達の笑顔と歓声に包まれる。しかし今回は特に年寄り達からしきりに「アサンテ、アサンテ(ありがとう)」の声を受けた。

 おそらく彼らの中には生まれて初めて明るく光る電気の球を見た人もたくさんいただろう。

 わずか半日ほどで、これだけ成果が目で見える仕事はすくない、とても魅力的な仕事のひとつである。

ナイロビで質のいい日本製のパネルと、変圧せずにそのまま使える専用の蛍光灯などが手に入るようになった現在では、地方においてソーラーシステムを求める声が高まっている。

               
  
                      
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現在我々の活動拠点であるガリッサの街中では結構電気が普及している。以前はかなり頻繁に停電していたが、このごろは停電の回数も減り、一度停電してもしばらくたてば復旧するようになって来た。しかし町から少し離れるとまだまだ電線が通っておらず、ガリッサより奥地に入るとまったく普及していない。

総合試験を控えた小学8年生や高校生の教室、寄宿舎などは電気が無ければ日没後は十分な勉強が出来ず、都会に住む生徒と比べるとどうしても不利になる。

もともと一箇所に定住しない遊牧民の親を持つ彼らは、勉強したくても十分に出来る環境ではない。

ケニア国内でも、特に就学率の低いここ北東州で、教育の向上を目指して活動しているミコノでは10年以上前から、奥地の学校やその寄宿舎に電気をプレゼントしようと考え、最初は風力発電の設備を日本から持ち込んだが、時期によってまったく風がふかなかったり、いきなり突風が吹いたりするガリッサではうまくいかなかった。

次にソーラー発電システムを持ち込んだ。一年を通じてきつい太陽光が降り注ぐガリッサでは安定して発電することができ、おおくの学校に取り付けてきた

   ミコノの会 / MIKONO INTERNATIONAL



おらの村にも電気がきたぞ  − カシャ村太陽光発電システム設置 −